先日、データセンターの需要が高まっていることを受けて、現状の不動産投資先として見たデータセンターに関する動向などをまとめたレポート「不動産投資先としてのデータセンター動向」を発刊させて頂きました。
IaaS/PaaSやSaaSなどのクラウドサービスの利用拡大もデータセンターに対する需要増加に関わっていますが、それに加えてAI技術やIoTなどの活用も近年のクラウドサービス利用やデータ活用を促進しており、結果としてデータセンターへの需要が高まっている背景があります。
弊社ではそれを踏まえてAI技術としてまずは「音声認識技術」の動向を、IoTに関しては工場におけるIoT技術の活用として「スマートファクトリーにおけるIoT」の動向についてレポートを作成していこうと考えています。
音声認識技術の動向に関して
AI技術については、「自然言語処理技術」「画像認識技術」「感情分析技術」「音声合成技術」などさまざまな技術が提供されています。その中でも「音声認識技術」に関してはニューラルネットワーク技術の進展により認識率が大幅に向上したことを受けて、実用化段階に入りここ数年市場を大きく拡大させてきています。
それによって、音声認識メーカー各社もこれまでの研究開発段階から収益を上げる段階に到達し始めています。関連するソリューションを提供するITベンダーや音声認識技術を採用した製品/サービスを提供する企業なども本格的な展開を進めており、現在市場が大きく動きを見せているAI技術が「音声認識技術」となるのです。
音声を利用した業務を中心とするコンタクトセンターにおいて特に「音声認識技術」の導入が進んでおり、それ以外の分野でも徐々に導入事例が増えてきています。それらの動向をまとめた市場調査レポートを作成して参ります。
なお、COVID-19の流行やそれに伴うコンタクトセンターでのクラスター発生、3密を避ける働き方が必要となっていることなど、「新たな生活様式」に合わせた働き方が現在求められています。それら新たな働き方、特にコミュニケーション支援を「音声認識技術」が果たす機会が今後増えていくと思われます。
そのような状況下において、参入企業各社がどのように動き、結果として市場がどのように変化していくのかをレポートで示していく予定です。近日中にレポートに関する情報を弊社ホームページに掲載予定です。
ご興味がおありの企業/ご担当者様がいらっしゃいましたら、是非ご確認頂ければ幸いです。
「スマートファクトリーにおけるIoT」に関して
センサーなどから収集したデータを基に、リアルタイムでデータ分析を行い必要な情報を取り出すIoTの活用先として有望視されている製造業の工場ですが、なかなか導入が進まない面が見られます。
弊社では国内に工場を持つ企業様から相談を頂く機会があります。その際によく見聞きするのですが、IoT推進部署を設置される本社部門と工場の現場部門との間で認識に乖離があることが非常に多いのが実情です。
今後検証を進めて行く予定ですが、工場でのIoT導入が進まない要因が現状いくつか存在しています。
まず、IoT推進部署が企画立案する際にIoTの情報を取得するのがコンサルティングファームやITベンダーなど、ソフトウェア(アプリケーション)側からIoTを見る企業なのに対して、工場の現場部門は工場で利用する産業機械メーカーやその販売代理店(商社、販売店など)であり、それぞれが得られる情報に偏りが大きいことが挙げられると思います。
また、同様にコンサルティングファームやITベンダーは工場の現場部門へのアプローチがうまくできていないことから現場の状況を把握し切れておらず、産業機械メーカーなどはソフトウェア(アプリケーション)側の知識が少ないため提案ができないといった点も課題となっています。
それ以外にも課題は見られますが、今後作成するレポートでは最初に工場の現場部門から見るIoT導入の現状と課題、解決策などについてまとめる予定です。それ以降も継続的に当該分野の調査を進める予定であり、ソフトウェア(アプリケーション)側から見た市場動向や取り組みなどのレポート作成も実施ていきます。
当レポートに関しても、今後ホームページに詳細を掲載する予定です。ご興味がおありの企業/ご担当者様がいらっしゃれば是非ご確認頂ければ幸いです。
ご要望などあれば是非お気軽にご連絡下さい
弊社では上記2テーマに加えて、引き続きデータセンターに関するレポートの作成や他AI技術に関する動向などの市場調査を進めていく予定です。
また、個別の案件としてカスタム調査なども引き受けております。市場調査、企業調査、ユーザー調査などの実績がございます。企画立案などにあたり、必要となる情報などがございましたらお気軽にご相談下さい。
<参考:受託調査のご案内(弊社ホームページ)>
<参考:受託調査のご案内(当ブログ記事)>
※受託調査のご相談を頂く際に確認して頂きたい内容や一連の流れについての記事です。